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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻2号

2001年02月発行

原著

外来患者における毛包虫寄生の検討

著者: 永尾淳1 須貝哲郎2 安永千尋2 西井貴美子2 赤井育子2 田水智子2

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科学教室 2池田回生病院皮膚科

ページ範囲:P.109 - P.112

文献概要

 外来患者の鼻翼部ないし鼻唇溝部から採取した皮脂を直接検鏡し,毛包虫の陽性率および検出数を検討した.酒皶で陽性率および検出数の増加が認められ,加齢によっても陽性率が増加する傾向がみられたが,検出数には関連が認められず,酒皶病変の形成に毛包虫の過剰寄生が関与していることが示唆された.アトピー性皮膚炎患者のうち,毛包虫が検出されたのは顔面へのステロイド外用剤使用者のみであった.皮脂量と毛包虫検出数の間にはほとんど相関は認められず,むしろ角層水分量のほうが,強い相関はみられないものの関連が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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