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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻2号

2001年02月発行

文献概要

症例報告

Primary cutaneous marginal zone B-cell lymphomaの1例

著者: 高塚純子1 河井一浩1 石井美奈1 伊藤雅章1

所属機関: 1新潟大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.175 - P.178

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 70歳,男性.約4年前,左前腕に自覚症状を伴わない紅色腫瘤が出現し,1年前より,体幹,四肢にも皮疹が新生した.組織学的には,表皮向性を伴わない真皮浅層から皮下組織に及ぶ稠密なリンパ球,形質細胞の浸潤を認めた.浸潤リンパ球の主体は,CD 20 CD 5 CD 10のmonocytoid B cellで,形質細胞はIgκ鎖優位であった.皮膚生検組織の遺伝子解析で,IgH鎖遺伝子のモノクローナルな再構成を認めた.リンパ節・他臓器病変はない.Primary cutaneous marginal zone B-cell lymphomaと診断し,無治療で経過観察中である.皮膚原発B細胞リンパ腫の分類には混乱があるが,primary cutane—ous marginal zone B-cell lymphomaの分類上の位置づけについて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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