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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻3号

2001年03月発行

文献概要

症例報告

多発単神経炎を伴ったRothmann-Makai症候群

著者: 大森謙太郎1 幸田衞1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.234 - P.236

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 42歳,女性.初診の約3週間前より体幹に拇指頭大までの有痛性皮下結節が出現し,左右対称性に四肢にも拡大した.ほぼ同時期に四肢に知覚異常が出現したが,発熱,関節痛などの全身症状は認めず,明らかな検査値異常も認めなかった.病理組織学的には血管のフィブリノイド変性を伴うlobular panniculitisの像で,除外診断からのRothmann-Makai症候群と診断した.少量のステロイドにて皮下結節は速やかに消退傾向を示したが,単神経炎は残存した.自験例で認められた単神経炎は血管炎によって惹起された可能性が強く,本症の発生病理の一つとして血管炎の存在も示唆される症例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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