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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻3号

2001年03月発行

症例報告

陰茎に生じた悪性黒色腫の1例

著者: 谷戸克己1 石地尚興1 伊丹聡巳1 上出良一1 新村眞人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.269 - P.272

文献概要

 59歳,男性.生下時より陰茎茎部に黒色斑を認めた.初診の約2年前より黒色斑が拡大,半年前より中心部に小豆大の腫瘤が生じてきた.陰茎原発の悪性黒色腫の診断で術前にDAV・フェロン療法を1クール施行後,陰茎を温存し,陰茎皮膚広範切除術と分層植皮術および両側鼠径リンパ節郭清を施行した.Breslow's tumor thick—nessは4.0mmでTNM分類ではpT3bN0M0で現在まで再発なく3年を経過している.陰茎という特殊な部位に生じた悪性黒色腫における治療方針について文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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