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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻4号

2001年04月発行

文献概要

治療

ピアス穴に生じた耳垂ケロイドに対する手術・放射線併用療法の検討

著者: 岩崎泰政1 波多野裕二1 檜原理子1 山本昇壯1 広川裕2

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室 2広島大学医学部放射線科学教室

ページ範囲:P.365 - P.367

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 ピアス穴より生じた耳垂ケロイド6例12病変に対してケロイド内切除術を行い,手術翌日より6MeVのリニアック電子線をほぼ連日,5回で15Gyを照射した.さらに残存するケロイドや術後の手術創の硬結が消退しない病変には,トリアムシノロンアセトニドの局注を数回行った.効果判定は術後6か月以上経過した症例について行い,12病変のうち「優」は8病変(67%),「良」は4病変(33%)であり,ケロイド再発例もなくすべて有効であった.最大では45×33×20mmの大きさの耳垂ケロイドを完治させることができ,本治療法が耳垂ケロイドに対しては有用な治療法であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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