文献詳細
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2001
3 新しい検査法と診断法
文献概要
機器で計測した皮膚の色の値や紅斑・メラニン指数を評価する際,“色”にまつわる常識だけでこれらを処理すると結論を誤る危険性が生じてくる.ヒトの色覚の弱点や皮膚の色を計量する特殊性を認識し,皮膚の色素量と色度・明度値や紅斑・メラニン指数の関数関係を把握しておいたほうがよい.本稿では反射分光光度計を用いて計測した実例をもとにその理由を具体的に説明し,あわせて分光反射率の計測が紅斑や色素の計量だけでなく,皮膚の赤血球酸素飽和度や色素沈着の深さの推定などへも応用しうることについても言及した.
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