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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻5号

2001年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2001

3 新しい検査法と診断法

Teledermatopathology—16名の皮膚科医,病理医による国際間遠隔皮膚病理診断

著者: 田中勝1 Schäppi11 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2 3 4 5 6Department of Pathology, University “Federico II” 7 8 9Department of Pathology, “S. Filippo Neri” Hospital 10 11 12

ページ範囲:P.85 - P.89

文献概要

 16名の皮膚科医,および病理医による20例の国際間遠隔皮膚病理診断を行い,直接検鏡による診断と比較検討した.材料は,グラーツ大学(オーストリア)で生検した20例を用いた.臨床診断は血管腫4例,メラノーマ2例,基底細胞癌2例,皮膚線維腫2例,その他10例であった.各症例について弱拡大から強拡大の病理画像を顕微鏡に接続したデジタルカメラを用いてコンピュータに取り込み,原画像約2.45MBをJPEGにて50〜200KBに圧縮し,電子メールに添付して,性,年齢,部位,臨床診断とともに送信した.診断は電子メールで返信した.その後,病理標本スライドを各施設に郵送し,診断をファックスにて返信した.電子画像は1134×754画素であった.遠隔診断の正解率は十分に高く,有用性は高く評価できると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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