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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻5号

2001年04月発行

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2001

4 皮膚疾患治療のポイント

UVA 1療法

著者: 上出康二1 古川福実1

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.114 - P.117

文献概要

 Ultraviolet A(UVA)領域の紫外線はUVA 1(340〜400nm)とUVA 2(320〜340nm)に分類されているが,UVA 1はUVA 2やUVBとは異なる特異的な生物学的作用があり,真皮炎症性細胞のアポトーシスや様々な可溶性メディエイターを介して作用していると考えられている.このUVA 1をソラレンなどの光感作物質を用いずに単独で照射するUVA 1療法はこれまでアトピー性皮膚炎,全身性エリテマトーデス,強皮症,肥満細胞症,皮膚T細胞リンパ腫などの種々の難治性皮膚疾患に有効で安全に実施できるとされている.UVA 1療法は1回の照射量により130J/cm2を照射するhigh-dose,50〜60J/cm2を照射するmedium-doseおよび20J/cm2以下を照射するlow-doseに大別される.文献上および我々の照射経験から,その効果は容量依存性であり,効果を得ようとするには少なくとも週3回以上,1日20J/cm2以上,総照射量400J/cm2以上の照射が必要であることが推定された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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