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Derm.2001
内臓でしょうか?
著者: 森理1
所属機関: 1久留米大学皮膚科
ページ範囲:P.152 - P.152
文献購入ページに移動 外来で新患診察の際,あるいは再来診察で難治の場合,患者さんから「内臓でしょうか?」と聞かれた経験はすべての皮膚科医があると思われる.ひどい場合は内科入院中に皮膚科へ紹介された患者さんの口から出ることもある.「私も皮膚の専門家ですから,内科疾患による皮膚病と思ったら内科に紹介しますよ,こんなにカルテがたまっているので,患者さんは少ないほうがいいですから」とか,内科入院中の患者さんへ「内科で内臓はすべて調べて何もないから皮膚科へ紹介された訳でしょう?」,などと切れて爆発しそうな気持と言葉をグッと抑え患者さんに説明を行っている.患者さんの皮膚疾患への考え方,皮膚科医による一般の方々への皮膚疾患に対する啓蒙不足について考えさせられる.
一方,患者さんに「内臓でしょうか?」と聞かれ,「この疾患は内臓疾患とは無関係です」と自信を持って反論する科学的根拠がないことも多く,皮膚疾患研究の遅れと,その困難さも痛感している.
一方,患者さんに「内臓でしょうか?」と聞かれ,「この疾患は内臓疾患とは無関係です」と自信を持って反論する科学的根拠がないことも多く,皮膚疾患研究の遅れと,その困難さも痛感している.
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