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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻6号

2001年05月発行

症例報告

細菌性指間落屑性紅斑(北村)の1例

著者: 望月隆1 若松伸彦1 藤井俊樹1 石崎宏1

所属機関: 1金沢医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.392 - P.394

文献概要

 46歳,女性に生じた細菌性指間落屑性紅斑(北村)の1例を報告した.患者は鶏肉加工業に従事し,連日約8時間鶏肉をさばいていた.就業1か月後の1999年5月より両手の第2,3,4指間から指の側面にかけて鱗屑縁を伴う落屑性紅斑,丘疹が生じた.鱗屑のパーカーインクKOH法で青染する繊細な菌糸からなる菌塊が多数認められ,細菌培養ではStaphylococcus(CNS)とBacillits属が分離された.ミノサイクリンの内服とエリスロマイシンの外用を行ったところ,1週間後には落屑性紅斑は軽度の色素沈着を残して消した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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