icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻6号

2001年05月発行

症例報告

観賞用熱帯魚が感染源と考えられたVibrio vulnificus感染症の1例

著者: 上田素子1 平真理子1 高野健市2 長谷川隆3 岩瀬優子4

所属機関: 1小牧市民病院皮膚科 2小牧市民病院内科 3小牧市民病院形成外科 4協立総合病院皮膚科

ページ範囲:P.411 - P.413

文献概要

 基礎疾患に非代償性肝硬変を有する65歳男性.趣味として飼育している熱帯魚に左手が接触し,左手背に紅斑,腫脹が出現した.つづいて熱発をきたし入院した.血液,血疱液培養からVibrio uulnificusを検出した.感染様式は,感染源を直接同定しえなかったが,病歴より熱帯魚を介した創傷感染型(経皮感染)と考えられた.皮疹は初め左手背に紅斑,腫脹が出現し,つづいて両下肢に紫斑,血疱がみられ,非連続性かつ異時性に進展している.創傷感染型において,感染源と皮膚病変の進展様式が稀な症例と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら