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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻7号

2001年06月発行

今月の症例

白血病治療中のHIV陰性患者に生じた好酸球性毛嚢炎

著者: 滝脇弘嗣1 渡邉力2

所属機関: 1徳島大学医学部皮膚科学教室 2徳島大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.485 - P.487

文献概要

 急性白血球で維持強化療法中の16歳の男性の頭頸部に,末梢血好酸球増多を伴って強い瘙痒のある毛嚢一致性丘疹が多発した.臨床像はHIV感染の合併症として知られる好酸球性毛嚢炎に一致し,組織像は好酸球性膿疱性毛嚢炎(太藤)と相同であった.患者のHIV抗体は陰性であり,白血病治療による免疫機能障害を背景としたHIV陰性の好酸球性毛嚢炎と診断した.インドメタシンやミノサイクリンは無効で,ステロイド内服は著効するが,中止すると再燃し,これを繰り返しながら約半年の経過で寛解した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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