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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻7号

2001年06月発行

文献概要

症例報告

熱傷後の色素沈着部位に一致して生じたアリルイソプロピルアセチル尿素による固定薬疹の1例

著者: 青山浩明1 渡部晶子1

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院皮膚科

ページ範囲:P.489 - P.491

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 20歳,女性.新セデスを内服後に,1か月前に2度熱傷を受傷して,色素沈着を残して治癒した左第4指背の部位に一致して固定薬疹を生じた.内服テストを行ったところ,新セデス1/4錠の内服約1時間後に,前回の固定疹の範囲を越えてすべての手指に紅斑が生じた.誘発された紅斑は翌日には色素沈着を残さず消失した.原因はアリルイソプロピルアセチル尿素と推定された.先行する何らかの皮膚病変に一致して生じた固定薬疹の報告は極めて珍しく,熱傷治癒部位に一致して生じた固定薬疹の報告は本例が初めてである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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