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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻7号

2001年06月発行

文献概要

症例報告

尋常性乾癬を合併し,梅毒血清反応がプロゾーン現象を示した第2期梅毒

著者: 森聖1 中山幹浩2

所属機関: 1名古屋大学医学部皮膚科学教室 2名古屋大学医学部第3内科学教室

ページ範囲:P.505 - P.507

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 30歳,男性.1990年頃より尋常性乾癬で治療中.2000年2月頃より,乾癬の悪化とともに,それまで皮疹のなかった手掌足底にも皮疹が出現した.また,微熱,嗅声,口内炎,体重減少,全身倦怠感も出現し,内科経由で皮膚科受診となった.皮疹から梅毒が疑われたが,梅毒血清反応でガラス板法(−),TPHA法(3+)であったため,既梅毒と考えられた.しかし,希釈法で再検(定量)したところ,ガラス板法,TPHA法ともに高値を認め,梅毒の2期疹と診断した.アモキシシリン内服により皮疹も血清反応も改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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