icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻8号

2001年07月発行

原著

Acquired reactive perforating collagenosis

著者: 永井弥生1

所属機関: 1利根中央病院皮膚科

ページ範囲:P.563 - P.567

文献概要

 臨床経過の異なるacquired reactive per—foratillg collagenosis(ARPC)の3例を報告する.症例1は51歳,女性.糖尿病あり.血液透析中.大型で,潰瘍を伴う結節が体幹に多発し,難治性であった.症例2は59歳,女性.糖尿病あり.頭部に限局して潰瘍を伴う結節が多発.糖尿病のコントロールにて皮疹も軽快した.症例3は37歳,女性.合併症なし.両下腿に角栓を伴う丘疹が多発.いずれも組織学的には,潰瘍部において好塩基性の塊状物質を満たし,排出される膠原線維を認めた.後天性に糖尿病,腎不全などの患者に生じる例については,他の穿孔性皮膚疾患とともにacquired perforating disorderとして包括すべきともされているが,ARPCはその組織学的特徴を表している疾患名と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら