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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻8号

2001年07月発行

原著

結節性紅斑様皮疹を呈したマイコプラズマ感染症—本邦におけるマイコプラズマ感染による発疹出現例のまとめ

著者: 山田陽三1 西岡恵里1 福永瑞穂1 上田正登1 市橋正光1

所属機関: 1神戸大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.568 - P.572

文献概要

 26歳,女性.乾性咳,咽頭痛を生じた後,両下肢に軽度浸潤を触れ,圧痛を伴う紅斑出現.マイコプラズマ抗体価(IHA法)が320倍と上昇.胸部X線では肺炎の所見なし.組織像は,脂肪織に形質細胞,組織球,リンパ球からなる細胞浸潤,核破片を認めたが,血管炎の所見は認めなかった.マイコプラズマ感染症による結節性紅斑様皮疹と考えた.安静,抗生剤,非ステロイド系消炎鎮痛剤,ヨウ化カリウム投与にて治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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