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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻8号

2001年07月発行

文献概要

症例報告

手掌に生じたpapillary eccrine adenomaの1例

著者: 亀谷葉子1 杉俊之1

所属機関: 1浦和市立病院皮膚科

ページ範囲:P.614 - P.616

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 45歳,男性の左手掌小指球部に生じたpapillary eccrine adenomaの1例を報告する.組織学的に真皮上層から中層に大小多数の管腔様構造を認め,管腔壁は2〜数層の扁平,立方,あるいは円柱形の上皮細胞からなる.管腔内壁細胞は管腔内に乳頭状に突出・増殖する.表皮との連続性はなく,明らかな断頭分泌像はない.EMA染色とCEA染色で陽性を呈する.S−100染色は弱陽性部分と陰性部分がある.その起源はエクリン腺と考えた.本症と鑑別上問題になるアポクリン腺起源とされるtubular apocrine adenomaの2疾患について若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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