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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻9号

2001年08月発行

文献概要

原著

高齢者に発症したアナフィラクトイド紫斑

著者: 石田雅美1 岡本玲子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.665 - P.670

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 症例は81歳の男性,67歳の男性,61歳の女性,64歳の女性である.いずれも下肢を中心に浸潤を触れる紫斑を認めた.組織像ではleukocytoclastic vasculitisを3例に認めた.全例プレドニゾロン内服にて治療を開始した.81歳の男性では経過中に高度の蛋白尿が出現し,67歳の男性では便潜血陽性を認め,内視鏡的には特記すべき所見はなかったが,貧血が進行した.61歳の女性はCAPD(continuos ambulatory peritoneal dialysis;携帯型持続腹膜透析)中であり,発症前にMRSA腹膜炎がみられた.64歳の女性は血液透析シャントに感染したMRSAによる感染性心内膜炎の先行が疑われ,内視鏡下に下行結腸の縦走潰瘍を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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