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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科55巻9号

2001年08月発行

文献概要

症例報告

RPRカード法でプロゾーン現象の認められた第2期顕症梅毒の1例

著者: 肥後尚孝1 中田土起丈1 末木博彦1 飯島正文1 五味邦英2

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室 2昭和大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.687 - P.689

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 38歳,男性.約6か月前に感染機会あり.初診の1か月前より右手関節部に皮疹が出現し,漸次両上肢,躯幹,口囲に拡大.躯幹,両上肢に小豆大〜示指頭大,淡紅褐色,自覚症状のない紅斑が多発し,一部で環状に配列していた.口角にびらん,口囲に丘疹がみられた.初診当日のガラス板法128倍,TPHA法10,240倍.2週間後に生検を施行した.組織学的には血管周囲性に形質細胞浸潤が認められた.生検時の術前検査報告書ではRPR法陰性.当科からの連絡で施行した再検査の結果,原血清は陰性,2〜16倍希釈血清のRPR法は陽性.プロゾーン現象によるRPR法の偽陰性と判明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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