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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻1号

2002年01月発行

文献概要

症例報告

サルモネラ胃腸炎との関連が示唆された結節性紅斑

著者: 勝田倫江1 狩野葉子1 塩原哲夫1 村山亜紀2 藁谷理2

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室 2小児科学教室

ページ範囲:P.30 - P.33

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 3歳,男児.約2週間前より発熱,腹痛,関節痛を認め,近医を受診し抗生剤を内服するも,症状が持続し当院を受診.入院時より両下腿伸側に鶉卵大までの境界不明瞭な有痛性皮下結節が認められた.病理組織学的に皮下脂肪織に巨細胞を主体とし,少数のリンパ球を混じる細胞浸潤を認めた.便培養からSalmonella Enteritidisが103個検出され,サルモネラ胃腸炎に関連した結節性紅斑と診断した.過去のサルモネラ胃腸炎と関連して出現した結節性紅斑の報告例について検討し,自験例の特徴的な組織所見を,サルモネラが細胞内寄生菌である特性と関連づけて考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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