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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻1号

2002年01月発行

文献概要

症例報告

橈骨動脈カテーテル留置後に生じたOsler結節の1例

著者: 芳賀貴裕1 末武茂樹1

所属機関: 1岩手県立胆沢病院皮膚科

ページ範囲:P.37 - P.39

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 68歳,男性.下咽頭癌の手術の際,左橈骨動脈にカテーテルを留置され,その1週間後,左手に疼痛を生じ始めた.カテーテル留置部位より末梢側の前腕,母指球,小指球および指腹に疼痛を伴う直径5mm大程度の紅斑,紫斑,小結節を生じた.病理組織学的には小動脈血管腔の狭小化,血管周囲性に好中球主体の炎症性細胞浸潤,さらに核残渣を認めた.動脈カテーテル留置によって生じたOsler結節の報告は,外国での報告が少数あるだけで,本邦では本症例が初めてである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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