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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻1号

2002年01月発行

文献概要

症例報告

プロテインC活性の低下を認めたワーファリン®による皮膚壊死の1例

著者: 坂井博之1 南仁子1 佐藤恵美1 飯塚一1 秋葉裕二2

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2旭川厚生病院内科

ページ範囲:P.67 - P.69

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 82歳,女性.左肺塞栓症の治療中,ワーファリン®投与の7日目に左大腿内側に皮内から皮下にかけて硬結を伴う暗赤色紅斑が存在するのに気づいた.表面には水疱とびらんおよび潰瘍を伴い,病変部はしだいに境界明瞭な皮膚壊死に進行した.ワーファリン®投与前の検査でプロテインC活性が38%と低下しており,皮膚壊死発症の危険因子として作用したものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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