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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻10号

2002年09月発行

文献概要

症例報告

Churg-Strauss症候群の1例

著者: 牧野輝彦1 豊田雅彦1 籠浦正順1 池田陽子1 松井千尋1 諸橋正昭1

所属機関: 1富山医科薬科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.814 - P.817

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 45歳,男性.以前より気管支喘息の既往あり.2000年6月より発熱,四肢に膨疹,筋痛が出現し,好酸球増多を認めた.組織学的に皮膚には血管炎や肉芽腫はみられなかったが,筋間質に好酸球を伴う血管外肉芽腫を認めた.以上の所見より,Churg-Strauss症候群と診断した.プレドニゾロンの内服により皮疹や筋痛などの症状は軽快し,同時に好酸球数も正常化した.また,血清eosinophil cationic proteinと血清インターロイキン2レセプターも測定したところ,初診時は共に高値を示していたが,治療により速やかに軽快し,病勢を非常に鋭敏に反映していると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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