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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻10号

2002年09月発行

症例報告

Annular elastolytic giant cell granulomaと鑑別を要したgranuloma annulareの1例

著者: 石橋正史1 村田隆幸1 谷川瑛子1 田中勝1 清水宏1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.840 - P.842

文献概要

 49歳,女性.初診4年前より右前腕に,半年前より左前腕に皮疹が出現し,徐々に拡大.初診時,右前腕にannular elastolytic giant cell granuloma(以下,AEGCG)を思わせる手掌大の環状堤防状隆起性皮疹,左前腕にgranuloma annulare(以下,GA)を思わせる爪甲大までの環状皮疹が数個認められた.組織学的にいずれも変性した膠原線維巣を組織球,リンパ球が取り囲む肉芽腫像がみられ,Elastica van Gieson染色で,elastophagiaを認めた.GAとAEGCGは基本的に同一スペクトラム上の疾患であることを示唆する症例と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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