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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻10号

2002年09月発行

文献概要

症例報告

放射線皮膚炎に続発した多発性有棘細胞癌の1例

著者: 瀬川聡子1 五十嵐泰子1 神田憲子1 石黒直子1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.866 - P.868

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 53歳,女性.1965年頃,足白癬の治療として某医で両足に超軟X線の一つである限界線を照射された.1994年に右足背の,1997年には左母趾の有棘細胞癌の切除歴あり.今回1997年より出現した右足底の小潰瘍を主訴に当科を受診した.初診時,両足背,足趾にびまん性の皮膚萎縮と,色素沈着,色素脱失,紅斑,角化性丘疹が混在し,放射線皮膚炎の像を呈していた.右足底には2×3mmの潰瘍を認めた.全摘した潰瘍の組織像は低分化型有棘細胞癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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