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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻11号

2002年10月発行

今月の症例

妊娠性疱疹との鑑別を要した妊娠性痒疹の1例

著者: 石橋正史1 山上淳1 永尾圭介1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.909 - P.911

文献概要

 35歳経産婦に生じた妊娠性疱疹との鑑別を要した妊娠性痒疹の1例を報告した.過去の妊娠時には異常を認めず.第5子妊娠20週頃より,躯幹,四肢に痒みを伴う紅色丘疹および滲出性紅斑が出現,表面には小びらんおよび血痂を伴っており,激しい痒みのため,睡眠障害をきたした.病理組織学的に真皮浅層に炎症性細胞浸潤を認めた.蛍光抗体法直接法にて基底膜部にIgG,C3の沈着を認めず,血中HG因子,抗基底膜抗体陰性であった.ステロイド外用などの治療には抵抗性を示し,分娩後急速に皮疹が消退した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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