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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻11号

2002年10月発行

症例報告

下腹部から外陰部にかけて生じた巨大な基底細胞癌の1例

著者: 間山淳1 松崎康司1 熊野高行1 原田研1 玉井克人1 花田勝美1 四ツ柳高敏2 鈴木唯司3

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2弘前大学医学部形成外科学教室 3弘前大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.958 - P.960

文献概要

 78歳,男性と10年前より下腹部に自覚症状を伴わない黒色調皮疹が出現,徐々に増大するも放置.2000年1月頃より排尿困難となり近医入院.皮膚病変の治療を目的に同年2月22日当科紹介となった.初診時,下腹部から陰茎基部にかけて巨大な潰瘍を認め,その辺縁は黒色調で堤防状に隆起していた.組織は角化型基底細胞癌で,病変部は真皮深部に到達していた.広範囲腫瘍切除術,腹直筋皮弁,遊離全層植皮術および尿道再建術を施行した.5か月後および6か月後,植皮部に小結節が出現.基底細胞癌の再発をみている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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