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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻12号

2002年11月発行

文献概要

症例報告

鼠咬傷部に生じたスポロトリコーシス

著者: 凌太郎1 平嘉世1 三砂範幸1 成澤寛1

所属機関: 1佐賀医科大学内科学皮膚科

ページ範囲:P.1053 - P.1055

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 68歳,女性.1998年3月,鼠に左示指基部を噛まれ受傷したがそのまま放置していた.約1か月後より手背に結節が出現した.受診時,咬傷部に拇指頭大の紅色局面を認め,左手背に線状に並ぶ米粒大の結節4箇所触知した.病理組織学的には真皮内にmixed cell granulomaとasteroid bodyを認めた.組織の培養にてSporothrix schenckiiを分離・同定し,スポロトリコーシスと診断した.治療はイトラコナゾール1日150mg内服にて3か月で略治した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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