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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻12号

2002年11月発行

治療

レチノイン酸外用剤による治療を試みた顔面播種状粟粒性狼瘡の1例

著者: 小林直隆1 向田雅司2 中島重紀3

所属機関: 1自治医科大学形成外科 2東京大学医学部形成外科美容外科 3焼津市立総合病院薬剤科

ページ範囲:P.1101 - P.1104

文献概要

 52歳,女性の顔面に生じた顔面播種状粟粒性狼瘡の1例に対し,海外で尋常性痤瘡の治療に広く使用されているレチノイン酸(all-trans retinoic acid)外用剤を用いて治療を行った1例を報告した.レチノイン酸外用後約2か月で皮疹は平坦化し,約9か月で大部分が消失した.顔面播種状粟粒性狼瘡に対するレチノイン酸の作用機序は不明であるが,臨床的に問題となる治癒後の瘢痕形成がほとんどみられず,疼痛も伴わないことから今後新しい治療となる可能性があると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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