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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

IgE RAST陰性で誘発試験陽性の小麦による食物依存性運動誘発性蕁麻疹の1例

著者: 渡邉昌彦1 奥口順也1 大河内亨子1

所属機関: 1国立仙台病院皮膚科

ページ範囲:P.1139 - P.1141

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 22歳,男性.半年前からエビの天ぷらとインスタントラーメン,メンチカツなどを食べた後に激しい運動をすると全身に蕁麻疹が出現するようになった.小麦およびエビのIgE RASTはclass 0,グルテンのIgE RASTはclass 1であった.病歴から小麦あるいはエビによるfood dependent exerciseinduced anaphylaxis(FDEIA)を考え,蕁麻疹誘発試験および血漿ヒスタミン濃度の測定を施行した.運動のみの負荷,エビ摂取後の運動負荷では蕁麻疹などのアナフィラキシー症状や血漿ヒスタミン濃度の上昇は認められなかった.しかし,小麦摂取後に運動を負荷したところ運動直後から蕁麻疹が出現し,血漿ヒスタミン濃度の上昇も認められ,自験例を小麦によるFDEIAと診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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