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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

Monoclonal gammopathy of undetermined significanceの経過中に発症した全身性アミロイドーシス

著者: 細見尚子1 水野信之1 石井正光1 山根孝久2 岡田あかね3

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学 2大阪市立大学大学院血液内科 3大阪市立大学大学院内科学第一

ページ範囲:P.1143 - P.1145

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 71歳,女性.Monoclonal gammopathy of undetermined significanceの経過観察中に,紫斑,緊満性水疱,血疱,痂皮を生じた.生検にて皮膚,胃,腎にアミロイドの沈着が認められ,また,免疫電気泳動にて血中,尿中にmonoclonalなIgGλ鎖が認められた.M蛋白由来のALアミロイドの沈着による全身性ALアミロイドーシスと考えられた.ALアミロイドーシスではその約半数に皮膚症状が認められるため,紫斑を伴う水疱形成を認めた場合,アミロイドーシスの可能性について検索を進めることが必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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