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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

Neutrophilic eccrine hidradenitisの1例

著者: 根井まり子1 阿部俊文1 御厨賢1 森理1 一木幹生2 橋本隆1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室 2一木皮膚科医院

ページ範囲:P.1157 - P.1160

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 25歳,女性.片頭痛に対してセデスG®を計2回内服.数時間後に発熱を伴って四肢に多数の浸潤性紅斑が出現した.薬疹の疑いにて皮膚生検を施行し,病理組織学的に真皮深層のeccrine汗腺周囲に好中球を含む細胞浸潤を認めた.皮疹は薬剤中止約2週間で色素沈着を残し消退した.以上より,本症例をneutrophilic eccrine hidradenitisと診断した.現在まで国内外で16例の本症の報告があるが,14例は白血病治療薬を中心とする抗腫瘍薬によって発症している.本例は抗腫瘍薬以外によって発症した本症の2例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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