icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

硬化局面を呈した胃癌の多発性皮膚転移例

著者: 関姿恵1 田村敦志1 石川治1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1162 - P.1164

文献購入ページに移動
 51歳,女性.5年前に胃癌(Borrmalm 4型,低分化腺癌)と診断され,無治療で経過観察中に硬化局面が出現.初診時,腹部,被髪頭部および頸部に鶏卵大までの淡紅褐色硬化局面,両下眼瞼,頸部に皮下硬結を認めた.生検組織では真皮膠原線維間に索状あるいは孤立性に浸潤増殖する腫瘍細胞を認め,原発巣と類似していた.鎧状硬化局面を呈した転移性皮膚癌の本邦報告15例(1989〜2000年)のうち,胃癌を原発腫瘍としたものは5例(33.3%)と乳癌に次いで多かった.しかし,胃癌皮膚転移40例中,硬化型は12.5%と比較的少なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?