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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

症例報告

Trichophyton violaceumによるblack dot ringwormの姉妹例

著者: 望月隆1 若松伸彦1 阿部真也1 河崎昌子1 石崎宏1

所属機関: 1金沢医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1198

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 7歳女児と,1歳の妹に生じたblack dot ringwormを経験した.2例ともに脱毛斑内の毛孔は面皰様の黒点を呈し,毛孔の内容物のKOH検査で毛内性に胞子状菌要素を認めた.培養ではともにTrichophyton violaceumが分離された.治療は病巣の広かった姉がグリセオフルビン250mg/日を7か月内服,妹が同じく125mg/日を3か月内服し,治癒した.また,患児の母(27歳)の左頸部に体部白癬を認めたが,これは母が1歳の患児を抱くと頭部の病巣に接触する部位であった.培養は不成立であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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