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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻13号

2002年12月発行

文献概要

臨床統計

成人麻疹・水痘と肝機瀧障害—成人(満15歳以上)の麻疹・水痘における肝・胆道系酵素値異常と末梢血異型リンパ球数の相関関係について

著者: 村上順子1 秋山正基1 末木博彦1 飯島正文1

所属機関: 1昭和大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1203 - P.1206

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 麻疹や水痘などのウィルス感染症で,肝機能障害や異型リンパ球数増加が認められることが知られている.1991年1月〜2001年8月の間に,麻疹あるいは水痘で当科に入院した成人(満15歳以上)の患者計169例を対象とし,retrospectiveに調査したGOT・GPT・LDH・CK値と末梢血異型リンパ球絶対数の相関関係を,回帰直線を用いて検討した.麻疹ではLDHと異型リンパ球絶対数で,水痘ではGOT・GPT・LDH・CK値と異型リンパ球絶対数との間で相関が認められた.経時的に血液検査を行っている症例が少なく,LDH・CKのアイソザイムもほとんどの例で検査されていなかった.今後,経時的推移やアイソザイムなど,さらなる検索が必要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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