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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻2号

2002年02月発行

今月の症例

鼻に生じたkeratoacanthome pluri-kystique pseudo-sébacé(Degos)の1例

著者: 小澤麻紀1 高橋和宏1 木村裕1 渡邉昌彦1 田畑伸子1 舩山道隆1 田上八朗1

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.109 - P.111

文献概要

 43歳,女性.鼻に紅色の丘疹が生じ,急速に拡大した.当科初診時,紅色で表面平滑なドーム状に隆起する径2cmの結節を形成していた.組織学的には多数の角質嚢腫の形成がみられ,kerato—acanthome pluri-kystique pseudo-sébacé(Degos)と診断した.ブレオマイシンの局注を施行したが,皮疹はさらに拡大した.皮疹出現から約4か月後に粥状物の排出が起こり,皮疹はその表面に角化性顆粒状の硬化局面を残しながら平坦化し始めた.この硬化局面を短パルスCO2レーザーを用いて剥削することで,さらに角質物の排出を促して治癒を進め,かつ整容的にもよい結果が得られた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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