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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻2号

2002年02月発行

症例報告

急速進行性間質性肺炎の合併が危惧されたamyopathic dermatomyositisの1例

著者: 筒井清広1 川島愛雄1

所属機関: 1石川県立中央病院皮膚科

ページ範囲:P.113 - P.115

文献概要

 38歳,男性.4か月前,顔面に浮腫性紅斑が,Vネック・背に浮腫性紅斑とびらんが出現した.指関節背面と爪囲に紅斑があり,四肢近位筋のだるさと膝関節痛を伴った.左頬紅斑の病理組織所見で液状変性と真皮上層の顕著な浮腫があった.徒手筋力検査で筋力低下なく,筋原性酵素の上昇なし.抗核抗体,抗Jo−1抗体陰性.成年男性発症のamyopathic dermatomyositisと診断した.急速進行性間質性肺炎の合併が危惧されたので,メチルプレドニゾロンのミニパルス療法を3クール施行した.プレドニゾロン減量時に,間質性肺炎の血清マーカーとしてKL−6をモニターした.6か月後,KL−6は正常域のままで,間質性肺炎の合併はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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