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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻2号

2002年02月発行

文献概要

症例報告

ブラジル鉤虫による皮膚幼虫移行症の1例

著者: 猪熊大輔1 大田光仁1 横田田鶴子1 小林衣子1 中村ふくみ2 名和行文2

所属機関: 1札幌鉄道病院皮膚科 2宮崎医科大学寄生虫学講座

ページ範囲:P.176 - P.178

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 21歳,女性.マレーシアに旅行後,躯幹・上肢に瘙痒性線状紅斑,丘疹が多発した.病理組織学的には表皮内に裂隙と好酸球の浸潤を認めた.血清学的検査で複数の線虫類に対して交差反応を示し,末梢血の好酸球増加を認めた.特徴的な臨床像,渡航先と併せてブラジル鉤虫の幼虫による皮膚幼虫移行症と診断した.皮疹は抗ヒスタミン剤内服のみで2か月で消退した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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