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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻2号

2002年02月発行

文献概要

治療

血小板増加症を伴う関節症性乾癬のメソトレキセートによる1治療例

著者: 矢野登志恵1 笹木慶子1 芦澤かがり1

所属機関: 1呉共済病院皮膚科

ページ範囲:P.179 - P.182

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 62歳,男性.全身に散発する皮疹と関節痛を主訴に来院.血液検査上,CRPの上昇と血小板増多を認めた.乾癬皮疹,左手指のソーセージ様腫脹,DIP関節の変形,リウマトイド因子が陰性であることより関節症性乾癬と診断した.エトレチナート内服による加療を開始したが,炎症反応が改善しないため,メソトレキセートの少量間歇投与を併用したところ,関節症状の改善,CRP値と血小板数の下降を認めた.関節症性乾癬における血小板増多は反応性のものであり,サイトカインの関与が考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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