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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

症例報告

ベザフィブラートによる薬疹の1例

著者: 順毛直弥1 狩野葉子1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.210 - P.213

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 59歳,女性.ベザフィブラートの内服開始5日目から皮疹と発熱を生じ,急激に拡大した.重症型薬疹への進展が危惧されたが,早期にステロイドを投与し軽快が得られた.ベザフィブラートは高脂血症に対して広く使われているが,本剤による薬疹の報告は本邦では数例のみであった.原因検索として,パッチテストとDLSTをステロイド内服中に施行し,ともに陽性であった.本剤のような高脂血症治療薬は,副作用が比較的少ないとされているが,重症の薬疹を生じる可能性があり注意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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