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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

症例報告

絶食に伴うケトーシスと発疹の出現に相関のみられた色素性痒疹の1例

著者: 渡辺昭洋1 森聖1 浅井寿子2 稲葉浩子2

所属機関: 1名古屋大学大学院医学研究科機能構築医学専攻運動・形態外科学講座皮膚病態学分野 2西尾市民病院皮膚科

ページ範囲:P.214 - P.217

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 29歳,男性.初診の1か月前からアルコール依存症となり,食欲が低下した.ほぼ絶食状態となって4日目より,胸・背部に瘙痒を伴う紅色丘疹が出現した.その後,5か月間にわたり血中ケトン体と皮疹との関係を観察したところ,ケトーシスと皮疹の発生には相関がみられた.さらにミノサイクリンは,誘因と思われたケトーシスによる皮疹の再発を抑制した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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