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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻3号

2002年03月発行

文献概要

症例報告

著明に腫大した陰嚢を呈したB細胞リンパ腫

著者: 遠藤元宏1 上杉典子1 篠田京香1 廣崎邦紀1 濱田重雄1 松坂英信1 嵯峨賢次1 神保孝一1

所属機関: 1札幌医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.249 - P.251

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 61歳,男性.1998年9月,陰嚢に紅斑,浮腫,下腹部の硬結が生じた.病理組織像では,真皮上層から皮下脂肪織にかけて稠密な腫瘍細胞の浸潤を認めた.サザンプロット法にて免疫グロブリンH鎖で遺伝子再構成を認め,B細胞リンパ腫と診断した.CHOP4クール,放射線療法を行うも,治療抵抗性であった.治療に伴いリンパ腫の悪化を認め,発症後4か月という短い経過で永眠された.本症例は,著明に腫大した陰嚢を呈し,著明な細胞浸潤を認め,稀な1例と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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