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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻3号

2002年03月発行

症例報告

高カルシウム血症をきたした頭部巨大有棘細胞癌の1例

著者: 小芦雄介1 苅谷清徳1 西尾栄一1 辻卓夫1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.259 - P.262

文献概要

 48歳,男性.幼少時から後頭部にあざのようなものがあり,初診の約2年前から大きくなってきたことに気づいたものの放置していたが,あまりにも増大したため近医を受診し,当科を紹介され初診となった.初診時,頭部に径22×19cm大の巨大な腫瘤を認めた.全身CTにて転移の所見はなかったが,頭蓋骨が広範囲に欠損し,腫瘍が硬膜に浸潤していた.また高カルシウム血症と,副甲状腺ホルモン関連蛋白の上昇を認めた.高カルシウム血症は補液により速やかに改善したが,腫瘍は手術適応がなく,化学療法,放射線療法にて治療した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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