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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻4号

2002年04月発行

文献概要

症例報告

大腸癌を合併した弾力線維性仮性黄色腫の1例

著者: 吉成力1 桑島利子2 下沖収3 吉田徹3 佐藤俊樹4 赤坂俊英4

所属機関: 1岩手県立久慈病院皮膚科 2岩手県立久慈病院眼科 3岩手県立久慈病院外科 4岩手医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.342 - P.344

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 56歳,女性.20歳頃より頸部,腋窩に皮疹が出現.皮疹は淡黄色の扁平丘疹が集簇性に多発していた.エラスチカ・ワンギーソン染色にて褐色調に染まる弾力線維の膨化,断裂,コッサ染色においては真皮に集塊状のカルシウム沈着を認め,弾力線維性仮性黄色腫と診断.両側網膜色素線条も伴っていた.また,大腸癌を合併しており,摘出標本の血管壁にも皮膚と同様な組織変化を認めた.症状のない心血管系にも注意が必要と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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