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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻4号

2002年04月発行

症例報告

膠原病の合併が示唆された多発性皮膚線維腫の1例

著者: 石澤俊幸1 片桐美之1 三橋善比古1 近藤慈夫1 畠山明2

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室 2東北労災病院リウマチ膠原病科

ページ範囲:P.351 - P.353

文献概要

 26歳,女性.初診の4年前より右手指の関節痛,さらに1年前より両上下肢近位筋の筋痛を自覚し,階段昇降にも困難を感じるようになったため,東北労災病院を受診.精査の結果,筋症状を伴うSLEの疑いにてプレドニゾロンの投与を受けていた.初診の2年前頃より躯幹に褐色調で弾性硬の結節が数個出現し,徐々に増大・増数してきたため当科を初診.躯幹,四肢に褐色の結節が16個散在し,組織学的に皮膚線維腫であった.15個以上多発した多発性皮膚線維腫の本邦報告例をまとめた結果,SLE5例,Sjögren症候群1例,免疫異常5例と約78%に何らかの免疫異常を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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