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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻4号

2002年04月発行

症例報告

慢性放射線皮膚炎より生じた有棘細胞癌の1例—照射深度の観点からみた慢性放射線皮膚炎

著者: 常深祐一郎1 出月健夫1 帆足俊彦1 湧川基史1 大河内仁志1 玉置邦彦1 川端康浩2

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚・運動機能医学皮膚科学分野 2東京大学医学部附属病院分院皮膚科

ページ範囲:P.363 - P.366

文献概要

 84歳,女性.頸部の血管芽細胞腫に対して長期の放射線照射を施行後,難治性潰瘍が出現したため手術的に切除・植皮を行った.慢性放射線皮膚炎を母地とした有棘細胞癌であった.慢性放射線皮膚炎は,悪性化の頻度,障害の深さ,治療方法の点から,照射深度(体表病変に対する照射と深部病変に対する照射)により分けてとらえることが有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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