文献詳細
症例報告
文献概要
34歳,女性.1998年3月中旬より左頸部痛とリンパ節腫大が出現し,悪性腫瘍のリンパ節転移を指摘された.経過中,左頬部に隆起性病変が出現し,病理組織学的には,クロマチンに富む核を持つ紡錘形の細胞が真皮全層に胞巣を形成しつつ浸潤していた.肝,腰椎の転移性病変の浸潤細胞も皮膚と同様の細胞で,S−100染色は陽性であった。全身検索で性染色体に異常を認め,XXX症候群であった.XXX症候群に発症した原発不明の転移性悪性黒色腫と考え,文献的考察を加えて報告する.
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