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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 1.最近話題の皮膚疾患
Sebopsoriasis
著者: 中山樹一郎1
所属機関: 1福岡大学医学部皮膚科教室
ページ範囲:P.17 - P.19
文献購入ページに移動 Sebopsoriasisは基本的には脂漏性皮膚炎と尋常性乾癬の境界型ともいうべき皮膚疾患であるが,その定義は確立されていない.臨床的には顔面・頭部に典型的脂漏性皮膚炎,躯幹・四肢に典型的乾癬がみられるものをいうが,頭部に限局した乾癬様の鱗屑局面をさす場合もある.日本語での疾患名はこれまで明確なものはないようであり,“脂漏性皮膚炎様乾癬”と提唱したい.治療は欧米では抗真菌剤の外用あるいは内服が勧められている.コルチコステロイドの外用も有効であるが,長期連用による特有の副作用がある.最近,本症に活性型ビタミンD3製剤であるタカルシトールクリームあるいはローションが極めて有用であることを見いだした.躯幹・四肢の乾癬に対するよりも,本症ではその治療効果の発現が速い.
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