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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 2.皮膚疾患の病態

Acute generalized exanthematous pustulosis

著者: 小鍛治知子1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.47 - P.52

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 Acute generalized exanthematous pustulosis(AGEP)は,Roujeauらにより整理された疾患概念で,白血球増多,高熱,膿疱を伴う紅斑を間擦部中心に認め,膿疱性乾癬に類似した臨床像を呈する.多くの場合,抗生剤,抗真菌剤など感染症に対して用いられる薬剤が原因となり,数日の内服の後急激に発症する.この特異な臨床に対しRoujeauは経皮感作された薬剤に対する全身性の反応と考えたが,薬剤投与の原因となった感染症の存在が重要である.なぜなら,本症ではしばしばA群レンサ球菌やウイルス感染を併発しており,それらの感染が基盤にある個体に薬剤が投与された場合にのみ本症が発症する可能性があるからである.薬剤,感染各々単独でも間擦疹型の皮疹を生じることを考えると,両者は生体に極めて類似した免疫反応を生じやすく,それらが同時に加わった場合に高率にAGEP様の病態が生じるのかもしれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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