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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科56巻5号

2002年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002 3.新しい検査法と診断法

自己免疫性水疱症のリコンビナント蛋白免疫ブロット診断法

著者: 永田祥子1 橋本隆1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.77 - P.83

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 自己免疫性水疱症は免疫学的機構により表皮細胞間あるいは表皮基底膜部の接着が障害され水疱が形成される疾患で,いずれもその血清中にデスモソームあるいはヘミデスモソーム各種構成蛋白に対する自己抗体を認める.最近の分子生物学的研究の進歩により,各種の自己免疫性水疱症の抗原蛋白の解析が進み,診断への応用も可能になった.抗原解析には各種の免疫ブロット法ならびに免疫沈降法,さらに最近はこれらの抗原のリコンビナント蛋白を用いた免疫ブロット法,ELISA法が行われている.これまでに筆者らはその自己抗原に対してさまざまな大腸菌発現リコンビナント蛋白を作製し,これらを用いた免疫ブロット法を確立して診断に応用してきた.本稿では筆者らが今まで作製した各種リコンビナント蛋白を紹介し,その臨床応用について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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